美容整形外科の医療過誤
私たちレンジャー医療部は、美容整形外科の医療過誤問題の解決に取り組んでいます。
美容整形外科手術には、あらゆる外科手術と同様に合併症などのリスクがあります。美容整形外科手術には、脂肪吸引、豊胸、美容成分の注入、二重まぶた手術、レーザー脱毛などにおいて様々なトラブルが報告されています。
整形外科、美容外科、形成外科が専門ではない医師の中には、美容整形のカリキュラムを受講し、美容整形外科として開業する医師が存在します。そのような医療機関の中には、手術により患者に合併症が発生した時に適切な対応ができないなど、事故防止体制が整っていない場合があります。
美容整形外科手術を行った医師が適切な水準の医療行為を提供できなかった場合、患者は、瘢痕、外観不良、手術部位の突然の垂下または空洞形成、皮膚の変色またはその他の皮膚の不規則性などの傷害を負うことがあります。また、感染症、肺炎、出血、麻痺の副作用などが原因となり、命に関わる問題を引き起こす可能性もあります。
以下の項目に疑わしい点がある場合、美容整形外科の医療過誤の可能性が示唆されます。
- 医師は、一般の基準を満たした適切な医療行為を提供しましたか?
- 医師は、患者の病歴やアレルギーなどを把握していましたか?
- 医師は、医療行為を提供する前に、リスクと副作用を患者に説明しましたか?
- 体の間違った部分を手術していませんでしたか?
- 患者は、不適切な医療行為の結果として傷害を負いましたか?
- 美容整形手術を行ったのは整形外科、美容外科、形成外科を専門とする医師でしたか?
- 麻酔は熟練した医師が行いましたか?
- 手術は緊急時に対応するための態勢下で行われましたか?
医療過誤が示唆される場合、レンジャー医療部の弁護士は、患者の死亡や傷害と美容整形外科手術の因果関係を調査・検証します。
美容整形外科における医療過誤により、患者が被害を被ったことが判明した場合、私たちは医師、看護師、病院等に対して、患者と家族が被った損害賠償請求を行うことができます。
請求できる賠償項目
- 現在および将来の医療費
- 将来の障害を緩和するためにかかる費用
- 期間中に損失した収入と将来損失する収入
- 痛みや精神的苦痛に対する賠償金(慰謝料)
- 将来の生活補助費
- 医療過誤を原因として発生した過去と将来にわたる交通費
美容整形外科の医療過誤訴訟の現状
美容整形外科の医療過誤を疑われる方の中には、理想通りの見た目にならなかったことについて損害賠償請求ができると考える方もいらっしゃいますが、そのようなケースのほとんどは医療過誤とは認められません。
また、医師に何らかの過失が認められたとしても、患者が死亡したか重大な傷害を負っていない場合、賠償額は取るに足らない額となり、解決に必要となる裁判費用や弁護士費用を差し引くと、ほとんどまたは全くお金が残らない、あるいは出費の方が多くなる場合もあります。
ヒアリングや調査の段階で、法的に主張していくことがご相談者様のメリットにならないと思われる場合は、受任いたしかねる場合があることをご了承ください。