麻酔に関する医療過誤

私たちレンジャー医療部は、麻酔に関する医療過誤問題の解決に取り組んでいます。

麻酔下において、患者は生命を医療専門家の手に委ねることになります。
麻酔は適切な計画に基づいて実行し監視する必要があります。麻酔薬が少なすぎると手術中に耐え難い痛みや苦しみが生じます。逆に、麻酔薬が多すぎると心臓が停止したり、脳が損傷する場合があります。
麻酔科医は、適切な麻酔薬を選択し、投与量を計算し、麻酔薬を送達する装置を調整し、患者が麻酔下にあるときは、患者の体温、脈拍、血圧、呼吸、脳の活動などの状態を監視しなければなりません。その上で、麻酔が身体機能に問題を引き起こしたり苦痛の兆候が見られた場合は迅速かつ適切に対処する責任があります。

麻酔科医に一般的に求められる水準の医療行為が提供されなかった場合、心停止(心臓の損傷)、脳卒中(麻痺、発話喪失)、昏睡、脳損傷(認知障害、運動障害)などの重大な結果をもたらす場合があります。

患者が手術中に想定外の傷害を負ったり亡くなった場合、麻酔に関する医療過誤が原因となった可能性があります。
以下の項目で疑わしい点はありませんか?

  • 麻酔を行う麻酔科医について、事前に外科医から説明がありましたか?
  • 麻酔科医は、患者の病歴と、服用しているすべての薬剤を把握していましたか?
  • 麻酔科医は、患者のアレルギー反応の可能性について認識していましたか?
  • 麻酔は、患者が麻酔合併症による急性呼吸障害を起こした時などに、救急医療を提供できる体制が整った環境下で行われましたか?
  • 麻酔科医は、手術における緊急時に適切に対応できる状態にありましたか?
  • 麻酔科医は、血圧、呼吸等のバイタルデータを監視し、適切に記録・文書化していましたか?
  • 麻酔科医は、注意が欠如した状態ではありませんでしたか?

医療過誤が示唆される場合、患者の危険因子、手術、麻酔下の状況、麻酔薬の種類や投与量、監視態勢、緊急時の対応を適切に評価するために診療情報を検証する必要があります。
その結果、麻酔における医療過誤により被害を被ったことが判明した場合、私たちは、外科医、麻酔科医、病院などに対して、患者と家族が被った損害賠償請求を行うことができます。

請求できる賠償項目

  • 請求できる賠償項目
  • 現在および将来の医療費
  • 将来の障害を緩和するためにかかる費用
  • 期間中に損失した収入と将来損失する収入
  • 痛みや精神的苦痛に対する賠償金(慰謝料)
  • 将来の生活補助費
  • 医療過誤を原因として発生した過去と将来にわたる交通費

レンジャー医療部の弁護士は、医療過誤の被害に遭われた方の未来を取り戻すべく真実を究明し、必要とあらば相手方に対して臆することなくその責任を追求します。医療過誤が疑われる場合は、ご不安を抱え込まずに、私たちにお話をお聞かせください。