医療弁護士について

医療弁護士とは?

レンジャー五領田法律事務所の医療部に所属する医療弁護士は、医療過誤や医療ミスなどの医療トラブル解決を専門とする弁護士です。
すなわち、バイオテクノロジー系の研究所に20年以上勤務し、主任研究員として各種学会に出席しながら日々最新の医学文献等を調査分析し研究の基礎としてきた医療研究のスペシャリスト。私たちは万全の体制で医療過誤訴訟における的確で客観的な証拠を提出するプロセスを確立しています。

また、法廷での交渉を有利に進めるための論理的アプローチとして、医療過誤訴訟に限らず様々な分野での裁判経験を通じて得たノウハウと実績を基に独自に構築されたレンジャーメソッドを実践しています。レンジャー医療部の医療弁護士は、この医学的知識とレンジャーメソッドの二つを柱に、日本国内の医療過誤の苦しみを抱える人のために尽力します。

医療過誤裁判における医学文献の重要性

今日の医療訴訟の裁判審理では、自らの主張を裏付ける医学書、医学論文、学会誌、診療ガイドラインなどの医学的文献による証明が必要となります。これは裁判所による「医学文献による立証は、真実の発見に資するものであり、そのような信用性が担保された根拠によって平等な判断がなされるべき」という指針に根ざしています。協力医の意見書についても、その信用性を担保するため、作成医師の経歴、専門科目、臨床経験等に加えて意見を裏付ける文献を提出する必要があります。つまり、いかに適切な文献を探し出しその主張の根拠にできるかということは、裁判の行方を左右する非常に重要な要素となるのです。

とはいえ、医療過誤の立証には国会図書館などに所蔵される数十万部に及ぶ医学文献から最も適切なものを選ぶ必要があるため、これには相当な知識と経験が必要となります。レンジャー医療部の医療弁護士はこれらの文献に精通しており、主張の裏付けとなる文献を素早く適切に探すことが可能です。

同時に、どのような手術や薬によってどのような治療を行ったかをカルテなどの診療記録から分析。医療過誤に当たる点を見つけだし、文献を根拠に過誤を立証し、意見を主張して被害者を勝利へと導きます。私たちレンジャー医療部は、文献の検索能力と診療記録から医療過誤を発見する分析力を最大限に活かし、医療問題を解決に導きます。

レンジャー医療部医療弁護士の強み

◎豊富な医学知識と優れた文献検索力

医療技術・検査技術を研究開発するのは、医師ではなく大学や民間の研究者です。裁判で証明に用いる医学文献を学会誌に発表するのも研究者です。レンジャー医療部の医療弁護士は、裁判所の医療集中部での修習において、裁判官に医学的知見を解説・助言をした経験もあります。弁護士自身が経験豊富な医療研究者であることは、医療過誤を立証する過程で大きなアドバンテージとなります。

医療における診断機器や医療機器の開発は最新のバイオテクノロジー(生命工学)の上に成り立っています。そのバイオテクノロジー研究のスペシャリストである、日本でただ一人技術士(専門:医薬品開発・バイオテクノロジー)の国家資格を持つ弁護士が、高度な医学的知識をもって医療文献の解読を行ない、問題解決までのプロセスをサポートします。

◎法廷での戦い方を熟知しています

訴訟は法廷における戦いでもあります。私たちは様々な分野での多くの裁判経験を通じて築いてきたレンジャーメソッドを実践し、医療についての専門知識だけではなく、裁判所・裁判官の思考ロジックに沿った主張を展開して裁判を優位に進めます。また、相手方の弁護士チームの戦術を的確に予測し、万全の備えをもってご依頼者様のために全力で戦います。

◎臨機応変に最適なチームを編成

医療過誤をめぐる裁判の過程において、協力医の意見書や被告担当医の陳述書が提出されることがありますが、それらについても医学的文献に裏打ちされたものでなければならず、証拠の医学的根拠については厳しく審査されます。

これを別の角度から見ると、案件によっては弁護士だけで医学的に強く裏打ちされた文献をそろえて適切に主張することがあれば、必ずしも医師の協力がなくとも充分に裁判で戦えるということを意味します。

レンジャー医療部の医療弁護士は、法律の専門家であると同時に医療の専門家でもあるため、一般的な法律事務所に比べ協力医師への依存度は低くなりますが、医師の協力を得ることでご依頼者様により多くの安心感を与えられる、担当領域の分散による負担軽減が見込まれる場合は協力医との連携も可能です。

レンジャー医療部は、ご依頼者様のご意向と案件の内容を充分に精査し、臨機応変に過不足のない最適なチームを編成します。